多様性と「演技力」

多様性と「演技力」

先に、文化的な背景が「演技力」に影響している、というお話をしました。
同様に、人種や言語などの多様性も、「演技力」に関わっているように思われます。

海外、ここでは特にアメリカを意識していますが、そこでは、様々な容姿や出自を持つ人々がひとところに生活しています。
瞳の色、髪の色、体型など、外見的な要素も、言語や習慣などの文化的な背景も多様です。
アメリカではもちろん、ヨーロッパでも移民がたくさん暮らしていますし、インドや中国も多民族かつ多言語の国家です。

そうなると、脚本のキャラクターも多様になりますし、キャラクターに合致するはまり役も選びやすいでしょう。
はまり役ならば、演技にも没頭しやすく、また、自然な演技も可能なはずです。

ドラマの比較に見る日本の特徴

日本は、以上のような海外の多くの国とは異なって見えます。
日本人といえば、弥生系、渡来人系の薄い顔立ちか、縄文系のやや彫の深く毛深い顔立ちか、のいずれかだとされています。
また、日本人は日本語を話すものだと考えられています。

しかし、歴史的(通時的)に見ても、世界的(共時的)に見ても、それは伝統的でもなければ、標準的、一般的なことでもありません。
日本にも、明治時代以前には「日本語」は存在しませんでした。
方言どうしではほとんど外国語のようで、話がしにくいのも当たり前でした。
また、今後、日本にも移民が受け入れられていけば、日本語や日本人、日本国の在り方も変わっていくことでしょう。

そう考えていくと、海外ドラマは、遠い異国の話ではなく、未来の日本かもしれませんね。


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